第7話「穴だらけの荒野」
趙の将軍・万極との一騎打ち。単なる力の戦いではなく、過去の陰惨たる出来事に端を発する怨恨が中心の戦い。信や政の夢、その行動原理に直結する一話で、心震える収録でした。 この収録で、「信はこれから、こうした様々なものを抱えながらの戦いになるのだな」と、今までに感じた事のなかった新たな感情が生まれました。
河了貂が珍しく感情的に自身の考えを述べるシーンは、演じていてぐっとくるものがありました。軍師として常に厳しい判断を迫られる事の連続で、それでも人として最低限守るべき一線を主張する河了貂に対して、信がどっしりと構えていてくれたのが印象的です。万極の怨念の恐ろしさは今振り返っても鳥肌が立つほどです。
記憶が正しければ今シーズンから台詞にあった吃音が活かされているはずです。台詞の尺合わせに苦労しました。パンデミック前で大人数でスタジオに入っていましたので、自分のキャラクターは周りと質が違うなと思いながら演じていました。彼も巻き込まれた負の連鎖を主人公がいかに断ち切るか楽しみにしています。