©原泰久/集英社・キングダム製作委員会
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水野:確か、2012年くらいでしょうか。
原:元々はX(旧Twitter)でつながったのが最初です。僕が水野さんにフォローされているのに気づいて、これは本物なのだろうかと思いながらフォローを返しDMを送ったら返事を下さって。その後、武道館ライブにご招待いただき、終演後にご挨拶いただいたのが初対面でした。
水野:『キングダム』の連載がスタートしたのが2006年1月、いきものがかりがデビューしたのが同年3月とちょうど同時期なんです。僕は『キングダム』の連載をヤングジャンプで追いかけていて、その流れで原先生をフォローさせていただきました。ライブ後の初対面ののち、2人で初めてご飯に行った際のことをよく憶えています。当時、『キングダム』では初期のトピックスである王騎が命を落とす回はもう終わっていて人気絶頂でしたが、原先生に「どうやったら売れますかね」と聞かれて。いちファンとして耳を疑いました。どこまでこの人は売れたいんだ?って(笑)。
原:いえいえ、読んで下さっている方はそう言って下さるのですが、実際の数字はゆっくりとしか伸びていなかったんです。僕が目指しているところには全然届きもしなくて、どうしたものかと常に考えていました。面白いものを描いているという手ごたえはあるけれど、結果が思うほどついてこない状態だったのです。そんな折に日本のトップミュージシャンにお話を聞ける機会に恵まれたものですから「どうやったら売れるんですか?」と質問をぶつけました。
僕は『キングダム』が初連載で、2006年当時はやり方もわからないまま必死に描いていたのですが、職場で流していたラジオでいきものがかりのデビュー曲「SAKURA」が流れたとき、スタッフに「この人たちは売れる。覚えておいた方が良い」と伝えました。そして気づいたらテレビにもたくさん出られて一気に当たっていて、すごいな……とずっと思っていたんです。
水野:まさか原先生からそんな相談を受けるとは思わず、びっくりしました。物語的には悩んでいたのですか?
原:いえ、ストーリーづくりに関しては正直不安はなく、やれることは精一杯やっていると思っていました。井上雄彦先生にアドバイスいただいて絵のレベルアップは図っていましたし、あとは何が足りないんだろうと考えていて。その質問を投げかけた際、僕は「同年代の人に向けて描いている気持ちが強い」と言ったら水野さんは「自分たちは全くそれはなく、老若男女に向けて創っている」と仰っていましたよね。その言葉を聞いて、心を入れ直そうと肝に銘じました。水野さんはあのとき、「赤を赤と言うようにしている」と言ったんです。赤い色を表現するときに色々と言葉を費やしたくなるじゃないですか。僕はストーリー面でそれをやりがちなのですが、水野さんは「ひたすら“赤い”と伝える。後はもう受け取る側に任せる」と仰っていて、そこは大きな違いだと感じました。僕はどうしても相手に任せてしまうのが不安で、「こういうドラマです」と押し付ける癖が強かったので、非常に勉強になりました。やっぱりこの人たちは売れるべくして売れているんだなと痛感した出来事でした。
水野:でも『キングダム』はいまや誰もが知っている漫画になり、70巻を超えてこの先をみんなが期待していますよね。作品の本質は変わらなくとも、状況は変わっているかと思いますが、先生の中で変化したことはありますか?
原:細かいところはもちろんありますが、大きな意味では変わりません。基本的に「まだ足りない、どうしたら売れるんだろう」と常に考えながら描いています。
水野:原先生の熱量は、初めてお会いした時から全く変わっていません。僕たちがアニメシリーズの主題歌をやらせていただくと決まったときに、原先生から「会えませんか」と連絡をいただいて某ホテルの喫茶店に呼び出されるという出来事がありました。どんな話をするのかなと思ったら、2時間ぐらい「キングダムとは何か」をすさまじい熱量で語って下さって。これだけ大きなムーブメントを起こしている作品の原作者が全くブレておらず、圧倒的な強度で話し続ける姿には痺れました。「『キングダム』とは激情と躍動なんだ、この2つをテーマにしている。もちろん戦争や人の生き死にを描くから様々な思想が混ざるけれど、エンタメであることを大事にしている」と仰っていましたよね。戦争もの×昔の話という決して開けたテーマではない『キングダム』がこれだけ世界中の人を熱くさせているのは、作家の強度ゆえだと感動しました。そのときの原先生は、まさに信のように一本筋が通って見えました。
原:僕、そんな長い時間喋っていたんですね(笑)。
水野:はい(笑)。タイアップという形で作品と関わるときに、原作者の方やアニメの監督さんと直にそこまで膝を突き合わせて話すことはなかなか機会としては持ちづらいので、すごく嬉しかったです。完全にサシで2人きりで話せましたもんね。
原:でもこれは、水野さんと僕の関係性だからできることだったと思います。普通は間に色々な方を挟んで話しますからね。でも水野さんだったら、本質的なところをまっすぐ伝えた方が受け止めて楽曲を作って下さると思ったんです。無理難題を想うがまま投げてしまいました。
水野:エモさを大事にしたいとも仰っていましたよね。アニメの僕らが担当する時期から始まる物語が、全体にとってどういうものかもお話しして下さり、でも重くなりすぎてもよくないからエモくしたいとリクエストいただきました。かなり踏み込んだお話もしてくださり、アニメでの主題歌の使われ方や音楽との掛け合わせについて、こういうのが好きですというリファレンスについても教えて下さいました。
原:驚いたのは、そんな感じでバーッと伝えたのにも関わらず、びっくりするくらい早く音源が上がってきたことです。
水野:普段は吉岡聖恵の仮歌をちゃんと録ってある程度デモを作り、スタッフさん経由で正面玄関からお渡ししますが、今回は先生と2人だけで話させていただいたため「いまこんな感じで作っています」という殴り書き&弾き語り状態のものをお送りしました。
原:まず聴いてみたら水野さんが歌っているからびっくりしつつ、嬉しかったです。『キングダム』とは何かを投げたら作品がリターンされてくることが現実に起こって、水野さんはやっぱり化け物だなと思いました。
水野:いやいや、原先生こそ化け物ですから(笑)。サシで話した時に「人間賛歌」というキーワードも下さいましたよね。それが「⽣きて、燦々」というタイトルに繋がりました。僕は『キングダム』は結果的に様々な人が死んでしまうけれど、生きたことを肯定するところがあると捉えています。何かしらのその人なりの正義を背負った結果なのだと。そして本作は、命をつないでいく物語でもあります。自分の命を投げうってでも嬴政のように希望となるような人を前に進ませるというテーマが全体に流れていて、そういった部分をうまく曲に落とし込みたいと考えていました。「君もまぶしい夢そのもの」という部分などは、そういった流れで生まれました。
原:曲が先に生まれたのか、歌詞が先なのかどちらでしょう。
水野:普段はメロディから先に作ることが多いですが、今回はほぼ一緒でした。言葉がハマらないときついなと思っていたんです。メロディを先に作って歌詞をはめたときに熱量が落ちることって結構あるものなのですが、熱量が下がることが聴きやすさに繋がったりもするので決して悪いことではありません。ただ『キングダム』ではどれだけ「激情」を込められるかが大事だと思っていました。熱量を失わずに僕のパーソナルなものを存分に込めて、吉岡が歌ったときにパブリックなものになるように――という完成形を目指して作りました。
原:先日ライブで聴かせていただいたのですが、2段階ぐらいギアが上がったように感じました。エネルギーが凄かったです。
水野:先生には横浜アリーナでご覧いただいたのですが、1万人のお客さんのことを「軍勢」と表現していて面白かったです。流石『キングダム』の原作者さんだなと(笑)。
原:1万人の軍勢が熱狂する様を目の当たりにしました。ちなみに「⽣きて、燦々」が出来上がった手ごたえはいかがでしたか?
水野:もちろん多くの方に聴いていただきたいというのは前提としてありますし、そのことが『キングダム』の原作/アニメにとっても先生にとっても僕らにとってもハッピーなことだとは思っていますが、個人的には10年以上もの間ことあるごとにお話を伺っていた原先生と初めて「作品でご一緒する」ことになり、互いの持っているものを差し出すことになるうえで先生に顔向けできない曲になってはいけない、自分がこれまで『キングダム』を読ませていただき、先生のお話を聞かせていただいた中で与えられてきたものをちゃんと示せる曲を書きたいという想いが強くありました。それが果たせたかもという達成感は、多少あります。その次の段階として、皆さんに「聴くとテンションが上がって作品に没入できるな」と思っていただけたら――と思っています。
原:原作者としては、本当に感動しました。ありがとうございます。
水野:こちらこそです。ちなみに『キングダム』は今後どうなっていくのでしょう。7、8年前にお話しした際には「これからだんだんと他の国を滅ぼすフェーズに入っていきます。単純に夢を追うだけではなく、滅ぼされる側のドラマも描いていかないといけないからどんどん物語が重くなっていく。でも書き切らないといけない」と仰っていましたね。
原:確かに、より難しくなってきている実感はありますね。でも、ここを描くために今まで描いてきたような部分もあるので、武者震いもあります。やっとステージはできたので、ここで空振りはできないぞという緊張感もあります。打てば大花火は上がるというところまでは行けたぶん、冒頭にお話しした「もっと売れなければ」という部分に繋がります。
水野:原先生の「読んでほしい」という想いはどこから来るのでしょう。
原:例えば面白い映画を観たら人に薦めて共感してほしいですよね。それと同じで、大好きな作品はたくさんありますが、表現者としてはこの世で一番面白いと思って『キングダム』を描いているため、最も多くの人に読んでもらいたいという欲望が湧いてくるんです。
水野:こうやってお話を伺っていても、先生は言葉の端々に作品に対する揺るぎない自信がありますよね。その姿は、嬴政が中華統一に全く迷いがないのと重なります。いばらの道だというのは誰よりもわかっているけれど、迷いなく信じて突き進んでいる。信も嬴政もこの人なんだ、と原先生を見ていると思います。
原:そうなんですね。やはり作家のエッセンスはキャラクターに出るものなのでしょうか。先ほどの自信の話ですが、僕個人を褒められるといやいや……となってしまうのですが、『キングダム』に関してだけは水野さんのおっしゃる通り揺るがずにあるように思います。たまに「よくモチベーションが続きますね」と言われますが、僕は2時間の映画を作る気持ちでずっといます。最後が一番盛り上がる映画は名作じゃないですか。そのためにやり続けています。
水野:ここからさらに盛り上がるんですか? 読者としてはたまらない情報です……。
原:自分でプレッシャーをかけているところはあります(笑)。ただ「自信はあります」と言いながら、ヤンジャンに載ったものは描いてすぐすぎて読めません。僕の中に在るものに関しては揺るぎないのですが、自分が描いていくときに脳内で観ていたものより劣ってしまう瞬間があって不安になってしまうんです。表現力は経験を積んでだいぶ上がってはきましたが。
水野:想像を超える瞬間もあるのでしょうか?
原:うーん、実力以上のものは出ないかもしれないですね。もちろん、打ち合わせの中で誕生するものもありますし、ネームから修正して原稿に落とし込んではいるのですが、自分の脳内で何回もリフレインして観ているものを超えることはなかなかないかな。
水野:そうなんですね。原先生はいつも1巻でも早くしっかりと結末を描き切りたいと仰っていますが、いつか必ずその日は来るわけで、先生が健康に描き切ったとき、何を思うのか非常に興味があります。
原:どうなんでしょうね。1日や暫くは満足するかと思いますが、自分が見ているところが高すぎて目指している場所に到達できない可能性もありますよね。もしそうなったときに「まだ負けていない。次だ。次で勝てばいい」となる可能性が一番リアルかもしれません。
水野:信が蒙驁に言った「最後に勝てばいい」に通じますね。
原:そうそう。勝つまでやる感じだと思います。
水野:先生はかつて「群像劇を描いている」と仰っていましたよね。一人ひとりが生きたことが最後の最後に繋がってくるといいますか、最終的に全体の大きなテーマが見えてくる。その言葉にヒントをもらって、HIROBAという活動を始めました。自分一人ではなくて沢山の登場人物が創作をする形に憧れて。
原:僕が最終的に何を描きたいか――。個人的には、人類史から戦争が消えることなく続いている理由と意味を解明できたらと思っています。『キングダム』では各キャラクターがそれぞれの正義を持って戦うという形で描いているため、そこの答えを持っているキャラクターはいません。断定できるものでもないのですが、2時間の映画だったら尺の限界があってできないだろうけれど無制限に描ける漫画だからこそ着地できるのではないかと思いますし、うまくいったらものすごいものが遺せるんじゃないかと思ってはいます。付随して、「戦争をなくすのにはどうしたらいいんだろう?」というテーマに答えを出せたらとはおこがましくも考えています。戦争を実際に体験した人ですら答えが出せないんじゃないかと思うところがあり、とすると戦争を知らない僕たち世代が漫画という形を使うことで何かが見えてくるんじゃないか、それをひたすら照らしていこうと思っています。
水野:当事者の視点では到達できない限界を超えるといいますか。
原:そうですね。部外者だからこそ引いたところから見られる部分はありますから。そういった意味で、龐煖は特殊なキャラクターだけれど答えを出しかけていたのではないかと思うんです。でもあれが答えだったら今、戦争はなくなっているはず。ということは何かが足りなかったのでしょうね。
水野:原先生の中で明確に「どういう風に描こうか」「こういう風に見せたい」というビジョンや信念が詰められているのにもかかわらず、作品全体で自分が何を描けるかという答えにまだ行きついていないと思っていらっしゃることがすごいですよね。もし最終着地点が見えているのであれば着々とそこに向かって描いていくことになるのでしょうが、さらに上に行こうとされている凄みを感じます。
原:エンタメとして盛り上げるのはまた別の話ですしね。要所要所のイベントにおける起承転結の山づくりとは別に最終的な大きなテーマがあり、そこは流れに任せようかなと思っています。
原:鄴攻略戦は2017年くらいに描いていたかと思います。史記を参照しながら「本格的に戦争をやらなきゃ」と思い大戦の全てを描こうとした結果、巻が伸びすぎて大反省しました(笑)。読み返すとちゃんと面白いのですが、現実時間で2年半も一つの戦いを描いていたので読者の皆さんはよくついてきてくれたなと思います。
編集者:劇中時間では3週間くらいしか進んでいませんもんね。
原:そうなんですよ。合従軍編より長くなってしまってそこは反省しないといけないのですが、ここで思う存分やりきったことで、もう戦争を事細かに描く必要はなくなったと思えました。戦いの面白さで惹きつけるのは描き切ったため、実は「鄴攻略戦」以降は結構巻きながら描いています。
水野:確かに鄴攻略戦を読んでいた当時、『キングダム』は終わらないんじゃないか?と思っていました(笑)。また、王騎など本作に出てくる武将はいつも「倒せないんじゃないか」「死なないんじゃないか」と思わせるスケールの大きさがあるのに、そうじゃない結末に向かっていくのが毎度すごいなと思っています。でもそのスケールに見合った、英傑にふさわしい死に方が用意されているから読者としては納得できる。鄴攻略戦だけではなく、死ぬべくして死んでいくキャラクターたちがいっぱいいることを常に感じながら『キングダム』を読んでいます。
原:現実世界でもものすごく頑張っている人が雑な死に方をしたら嫌じゃないですか。普段の生活の中で頑張りに見合う生き方・死に方をしてほしいと素朴に思っているものでしょうから、漫画の中で出番の多さに関わらず、各登場人物が生きて死んだことに何かしら納得できることはきっと希望になると思っています。
水野:僕が個人的に好きなのは、物語的には小さな登場人物であってもちゃんと細かいストーリーを持っていて、その人が生きていたことが一瞬のセリフで分かることです。嘘っぽくないと読者として思えることが『キングダム』はとても多いんですよね。これだけ大量の登場人物が出てくる作品なのに誰一人軽くなく、命が重みを持って存在している。本当に凄いです。
原:まさにそこが大事にしているところなんです。
水野:アニメのスタッフの皆さんと打ち合わせをさせていただき、これまでの流れやアニメシリーズの中でどういう時期に当たるのかは伺いました。これまでに主題歌を担当されてきた様々なアーティストがいるなかで、各々に求めるイメージも違っているかと思います。戦闘シーンが多いから攻撃的なイメージを分かりやすく伝えることを求められる方もいらっしゃるかと思いますし。僕らはどちらかというとそういうタイプではないので、『キングダム』全体のテーマの大きさや、広さを表現する役割をいただいたと思っています。そのため、第6シリーズをピンポイントで「この場面にこう引きつけて……」と考えていたわけではありません。より広い層に届けたいというご要望も伺っていますし、極端な話『キングダム』を知らなくても楽しめる曲を作ることがアニメという玄関に立たせてもらう重要な役目と捉えていました。
原:僕からも「いきものがかりさんの歌にしてください」とお伝えした記憶があります。
水野:そうですね。『キングダム』の歌にするとその枠の中だけで収まってしまうから、と事前に言っていただいていたこともあったので、さらに『キングダム』が広がるためにという気持ちで臨みました。
原:圧倒的尊敬があった中で、こんなに人格者でお話ししやすい方なんだというのが大きかったように思います。
水野:僕も完全に同じです。
原:あとは何でしょうね……。作品に対して欲深いのは一緒かもしれません。
水野:確かに。先ほど原先生が「自分をほめられるといやいや…となるけど、『キングダム』に関しては自信を持っている」と仰っていましたよね。僕も近い感覚を持っています。例えば自分たちの楽曲が誰かの結婚式で歌われたり卒業式で使ってもらえたり、僕らには想像もつかないくらいの数の人たちの物語になっているという現状は凄いことだと思うから作品に対する自信や誇りは持っていますが、自分自身についてはそんなことなく、雑というかフランクでいます。
原:70歳になると考えると、流石に終わっていてほしいかな……(笑)。
水野:そうですね(笑)。自分でいうと、健康でいたいという想いが一番強いです。今回のように熱いものを感じて自分を投げうって書ける素敵な出会いはそう何回もあるものではありません。そんな時にフルスイングできない状況に自分がいたら後悔してもしきれないじゃないですか。どういうタイミングでどういうチャンスが訪れるかわからないからこそ、メンタルも技術も、健康も常にコンディション良く整えておきたいです。僕たちは何年もかけて山を作る連載みたいに長距離走ではなく短距離走だからこそ、一瞬に懸けられるような自分たちでいられたらと思います。そして原先生にも健康に描き切っていただきたい!
原:僕はあと5年で終わらせるので大丈夫です。
水野:いやいや、それ10年くらい言ってますから(笑)。ここにいる誰も信じていないと思います。
原:(笑)。あっという間に時間が過ぎてしまうんですよね……。でももし仮にやり残したことがあったら、次のステージで闘いに行くつもりです。70歳になった自分を想像してゾッとはしましたが、ものづくりという職業には定年がないからいいですよね。だからこそ水野さんが仰る通り、健康でないといけないなと思います。
水野:体力がないとダメですよね。
原:気持ちも落ちてきてしまいますしね。
水野:でも本当に、たまにこうしてお話しすることがご褒美になっています。原先生にエネルギーをもらえて、僕もまた頑張れますから。
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